シミ肌ちゃんなら一度は聞いたり調べたりしたことがあるかもしれません。今回はシミに効果的とされる「ハイドロキノン」という成分についてまとめてみました。レーザー治療に踏み切る前に、一度は試したいのがこのハイドロキノン含有のクリームなどかもしれません。
しかし、こんなに注目されているハイドロキノンでも、どんなシミにも有効なわけではないのです。そして、やはり即効性や誰にでも合うという成分でもありません。地道に継続使用できる人でも、ハイドロキノンが効かないシミだったら時間もお金も無駄になってしまいますよね。
ハイドロキノンとは
「ハイドロキノン」は、肌の漂白剤とも呼ばれますが、意外にも天然にも存在する成分でイチゴ類や麦芽、コーヒー、紅茶などにも含まれています。メラニンが作られる際に働く、チロシナーゼという酵素に働きかけメラニンの生成を抑制する力があります。
その効果は、いわゆる「シミ予防」の範囲ではなく、既に「できてしまったシミ」へも働きかける、美白治療として皮膚科などでも処方されるものなのです。その効果の高さから、以前まで医師による処方が必要でしたが、2001年から規制緩和され、一般の化粧品にもハイドロキノンの使用が認められるようになりました。
しかし、その濃度や使う人の体質によっては、かぶれたり、逆に白斑となってしまうこともあるため、必ずパッチテストを行ってから使用することとともに、医師から処方されたもの以外のハイドロキノン含有クリームを使う時は4%未満の配合量の物を選ぶことをオススメします。
ハイドロキノンが効果的に働くシミ
ハイドロキノンが有効に作用するとされているのは下記の種類のシミです。
炎症性色素班 → ニキビ跡や虫刺されなど、炎症が原因のシミ
肝斑 → 女性ホルモンが影響して両頬に対象に出てくるシミ。
これらのシミの中でも、シミの深さや濃さによって効果が実感できるものとそうではないものともあり、レーザー治療のようにすぐに効果が表れるわけではありません。継続して使用することが大切です。また、肝斑に対しては、ハイドロキノンの使用と併用して、トラネキサム酸を服用するなどの内側からのアプローチも重要になってきます。
ハイドロキノンが効かないシミ
病院でも処方されるほどの効果をもつハイドロキノンですが、どんなシミにでも効果を示すかと言うとそうではありません。下記のシミはハイドロキノンでも薄くしたり消すことは難しく、レーザー治療による除去が最も有効な治療方法と言えるでしょう。
ほくろ（色素性母斑）・生まれつきのアザなど
脂漏性角化症とは、30歳代以降の顔・体に出現すイボのように膨らんだしみのことで、角質細胞の増殖により、皮膚の組織が変化してしまっているため、ハイドロキノンが効きません。また、ほくろや生まれつきのアザなどにも有効な手段ではないようです。
そばかすに関しては、遺伝的な要素が強いため劇的な効果は見込めないようです。しかし、そばかすは紫外線によって濃くなっていきます。そのため、紫外線で濃くなってしまった分の還元としては使用する意味があるようです。
ハイドロキノンの使い方と注意点
市販で購入できるハイドロキノン含有のクリームなどはチューブ状のパッケージに入って販売されていることが多いようです。ハイドロキノンを塗る時には、指でごしごしと塗りこむのではなく、綿棒などでやさしく置くように塗布するように塗ります。そのため、化粧水や乳液などのように顔全体に塗るのではなく、気になるシミにピンポイントでおいていくイメージです。
また、効果の高い成分なので、一度にたくさんつけるのではなく薄く塗って様子を見ながら、2~3か月間継続的に使用してみてください。※6か月以上の使用は推奨されていません。
さらに、ハイドロキノンをつけた状態で紫外線を浴びるとシミが濃くなってしまいます。日焼け対策を十分にするか、夜のスキンケア時だけ使用するなどの注意が必要です。なお、ハイドロキノンは効果の高い成分なので、朝、昼の外出時に紫外線のリスクをおって使用するより、夜だけのお手入れで十分効果が期待できると思います。
ハイドロキノンは酸素・熱などに弱く酸化しやすいので、開封後は冷蔵庫で保管しできるだけ早く使い切りましょう。また、このほかにも皮膚科で処方された物であれば医師からの説明や、市販の物であれば同封の説明書に書いてあることをよく守り、正しく使うことが大切です。誤った使い方で使用し、肌トラブルを起こしては元も子もありません。
私が調べた市販のハイドロキノン含有の化粧品で注目なものは、「ビーグレン（b.glen)」です。ビーグレンは、アメリカで開発されたものですが、日本人向けに改良された化粧品であり、ハイドロキノン含有率は1.9％と優しめなのですが、独自の浸透技術で十分な効果があるようです。
口コミや体験談を見ると、何と言っても「即効性」という言葉が飛び込んで来るのが印象的。他のハイドロキノン含有化粧品と比較してもこの「即効性」という言葉はビーグレンに多く期待度が増します。そして何と言ってもリピート率の高さがその信頼を物語っています。
もちろんお肌に合わない方も中にはいるようですが、お試しセットがあり、なおかつ返金保障などもあるため、最初に試してみるには安心の商品と言えるでしょう。
詳しく知りたい方はこちらからどうぞ→「ビーグレン（b.glen)」ホワイトケアトライアルセット【7日間】￥1,800円（税抜き）」
ハイドロキノンの活用とは
シミの種類によってはとても有効なハイドロキノンですが、いかがですか？使ってみたくなりますよね。しかし、使用方法にも注意が必要な成分であることが分かりました。そして、残念ながらシミに対して万能と言うことではないようです。
ハイドロキノンの活用方法として、まずは自分のシミがどんな種類のシミかをきちんと知る必要があります。そのうえで、紫外線によるシミや、軽い色素沈着なのであれば使用を検討する意味があると思います。
また、ハイドロキノンはレーザー治療のようにすぐに結果がでるようなものではありません。また、何％含有の物を使用するのが自分の肌に最適か？などは、素人には判断の難しいところです。そのため、私が理想的だと思う使用方法は次の通りです。
シミの種類が混在している場合、ハイドロキノンでは効果がでないシミなどはレーザーで治療し、治療後のケアも含め、紫外線によるシミをハイドロキノンで継続的に治療していく…。しかも、レーザー治療を受けると、治療後の二次性色素沈着を抑える薬として処方される場合もあったり、カウンセリング時に、自分のシミにどの程度の効果が見込めるかなども聞くことができますよね。
まとめ
シミ肌ちゃんにとって、レーザー治療は「最後の砦」のような存在ですよね（高額だし…）。私もそうでした。しかし、現在シミの大きさや種類によっては、比較的利用しやすい料金でレーザー治療を受けることができるようになっています。さらにそこへきてハイドロキノンという有効な成分を自宅で使うことができる！
これって、シミ肌を気にしてあれこれ悩んだり、やみくもにお金をかけていた人にとってはとても朗報であり、光が差したような印象でさえあります。確実な効果が見込めるレーザー治療と、注目成分のハイドロキノン。シミの状態を見極めてより有効に活用するために、まず皮膚科や美容クリニックにカウンセリングへ行ってみることから始めてみてはいかがですか？
